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05 鮭川村

セッション情報

開催日時
2022年11月12日(土)午後2時~午後4時
会場
鮭川村エコパーク
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内容
観覧
イベントは終了しました。
当日の様子はアーカイブ映像をご覧ください。
その他
参加無料
鮭川村エコパーク 鮭川村エコパーク

Event Report 開催レポート

会場全景
登壇者

サケや自然を生かした、持続可能な鮭川村の振興策を語り合ったエリアセッション

「名前に『鮭』の付く行政体は他にない」(アドバイザーの松並三男さん談)という鮭川村。卵をふ化させるために遡上してくるサケを捕まえる「採捕」が行われ、卵を取った後のサケに塩を振って水分を抜いた後、寒風にさらして熟成させる「鮭の新切り(ようのじんぎり)」が作られているなど、サケは地域の文化に根付いています。また鮭川村は自然が豊かで、「ふるさとの原風景」ともいえる農村景観が特徴です。サケや自然を生かしたさまざまな取り組みについて情報を交換し、村が持つ良さを未来に受け継ぐための方策について語り合いました。

日本の川に遡上する「シロザケ」は、資源量としては減少傾向にありますが、村内を流れる鮭川では獲れる量が増えているとのこと。一方、サケの稚魚のふ化・養殖事業に携わる人たちが高齢化していること、かつては「サケ1匹がコメ1俵(60㌔)」の価値があったものが、十分に活用されていないこと、サケだけで生計を立てることが難しいこと、などが課題として挙げられます。

ディスカッションでは、サケを原料に魚醤ぎょしょうを作って販売する新潟県海洋高の取り組みや、調査を目的にサケを釣る「釣獲調査」が人気を博していること、などの事例を基に、サケや自然を生かした地域振興策を検討。「サケ文化を絶やさない活動と、情報発信が必要」「食べておいしい体験があれば、多くの人が関心を持つのではないか」「外国のように、自然やサケに感謝するイベントがあればいいのでは」「釣りを通してお金を得、サケを守る活動に生かしてはどうか」といったアイデアが出されました。

松並三男さん

鮭川村の地域おこし協力隊を務めた経験があるアドバイザーの松並三男さん

伊藤幸貴さん

サケを原料とした魚醤について発表した新潟県海洋高3年の伊藤幸貴さん

矢口春巳さん

「鮭の新切り」を紹介するパネリストの矢口春巳さん

ラーワー・フレデリック・アイザックさん

鮭川村の自然の豊かさを強調したパネリストのラーワー・フレデリック・アイザックさん

西優磨さん(左)と阿部清輝さん

パネリストを務めた加茂水産高校の西優磨さん(左)と阿部清輝さん

宮城水産高校の生徒たち

宮城水産高校の生徒たちがオンラインで参加

三浦拳さん

ファシリテーターの三浦拳さん

井上尚子さん

司会の井上尚子さん

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Regional Forum エリアセッション

鮭川フィールドが育む鮭の文化と産業を未来に

登壇者紹介

  • 松並 三男 さん
    アドバイザー
    酒田港東ふ頭交流施設SAKATANTO管理責任者

    松並 三男 さん

    Mitsuo Matsunami

    神奈川県大磯町出身で、大学では水産学を専攻し海のゴミ問題に取り組む。約10年間アウトドアウェア業界に勤務したのち、2019年4月に家族で鮭川村へ移住。「鮭川の鮭の利活用」をテーマに地域おこし協力隊として3年間活動した後、現職に至る。庄内浜釣りケーション事業による売り上げの一部を使用し、鮭川の鮭を次の世代に残すための活動を実施予定。

  • 伊藤 幸貴 さん
    事例発表
    新潟県立海洋高等学校 水産資源科食品科学コース3年

    伊藤 幸貴 さん

    Koki Ito

    佐渡出身。水産食品に興味があり海洋高校に入学。2年生から始まった販売実習で接客販売の才能を開花。地元道の駅に今年4月にオープンした「新潟海洋高校アンテナショップ能水商店」でアルバイトもこなす。商品開発の授業では、魚沼地域の雪室に保存されていた漬物から発見された乳酸菌ウオヌマ株が産生する乳酸で酸味をつけた新潟オリジナルの鱒寿司の開発に取り組む。在学中の体験から、小売業への興味が高まり、佐渡のスーパーマーケットへの就職が内定している。

  • 矢口 春巳 さん
    パネリスト
    サーモンロードの会 会長、最上漁協鮭鱒部会 会員

    矢口 春巳 さん

    Harumi Yaguchi

    鮭川村の鮭のPRに尽力した父の背中を追い、2020年より最上漁協鮭鱒部会のメンバーへ。次の世代を担う最年少メンバーとして、鮭川村の伝統的な保存食「鮭の新切り(ようのじんぎり)」製造や子供たちへの鮭に関する教育普及活動などを担う有志団体「サーモンロードの会」代表を務める。

  • ラーワー フレデリック アイザックさん
    パネリスト
    森の幼稚園「カムイキッズ」代表

    ラーワー フレデリック アイザックさん

    Frederick Isaac Lauer

    アメリカ、ウィスコンシン州出身。ウィスコンシン大学マディソン校にて、日本語および東アジア文化の学士号を取得。モンタナ大学でシステム生態学の理学修士号を取得。千葉県で5年間、高校生に英語を教え、群馬県と山形県で3年間、早期学習者に英語を教えた経験を持つ。現在、日本の子どもたちの生活を向上させるために、幼児教育、幼児心理・発達、野外教育について研究している。
    彼の森幼稚園カムイキッズのHP https://www.kamuikids.org/

  • 加茂水産高校
    パネリスト

    加茂水産高校

    Kamo Fisheries High School
  • 宮城水産高校(オンライン)
    パネリスト

    宮城水産高校(オンライン)

    Miyagi Fisheries High School
三浦 拳
ファシリテーター 三浦 拳 Ken Miura Brand new day株式会社代表・ブランディングプロデューサー

1993年山形生まれ。日大山形高校を卒業後アメリカ、ワシントン大学へ留学。個人事業主向けのコンサルティングを経て、法人向けブランド戦略コンサルティングを展開。現在は中小企業を中心に、唯一無二の価値を発見し言語化するミッション・ビジョンの策定や理念浸透などの社内向け施策から、WEBサイト、広告、新規事業開発、採用などに関連した外向け施策までトータル的なブランド戦略を手掛ける。

井上 尚子
司会 井上 尚子 Naoko Inoue

1974年12月28日山形県米沢市生まれ、川西町育ち。現在、長井市在住。米沢女子高等学校九里学園在学時(1991年)にアメリカ・カリフォルニア州グレンドラハイスクールに編入留学アメリカ・カリフォルニア州シトラスカレッジに進学。LAの旅行会社勤務・タレント活動を経験ののち、1998年に帰国
ラジオDJ、CMなどのナレーション、ラウンジDJ、司会(英語と日本語の二か国語も可能)、テレビのレポーター(YBC山形放送・TUY・SAYさくらんぼテレビ)雑誌モデル(美STORY)、通訳、やまがた舞子や保育園の英語講師などで活動中。山形県教育委員会「プロフェッショナルに学ぶ」の講師の一人。

ワールドサーモンデー in 鮭川
ヤマガタユースサミット連携事業として、ワールドサーモンデー in 鮭川を開催します。
サーモンロードの会による鮭料理の振る舞いもあります。
みなさまのご参加をお待ちしております!

※このイベントは終了しました。

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